一輪のコスモスへの思い
一輪のコスモスの花を目にして、あなたならどう映りますか。
可憐?健気?哀れ? …
秋晴れの気持ちのいい朝のことです。
養護の利用者さんは、施設の周りをよくお散歩されています。
そんな時ご挨拶したりちょっとお話しできるのが、私にはとても新鮮で楽しいひと時です♪♪♪
男性の利用者さんが、「見てごらん。こんなところに一輪コスモスが咲いているだろ。可憐に力強く咲いているこの花を見て、わしは元気が出るんだよ」と教えてくださいました。
細くて背丈が20センチほどの小さなコスモスが、たった一本風に揺られて道ばたに咲いていました。この一輪の花に健気をもらい 自分を映して大切に見守っていらっしゃるのですね。
なぜ一輪だけ?きっと施設の管理をしておられるNさんが、秋になり道ばたの草を抜かれるときにこの一輪を残されたのでしょう。そんな心の優しさを私はとても嬉しく思いました。
今度は女性の利用者さんが、「一輪のコスモスの花を見つけ、「ああ可哀そうに」 と思わず摘んだのよ。」と見せてくださいました。哀れに思いお部屋に持ってかえって生けることにしたそうです。そんな・・・
私は涙が出そうになりましたが、この摘みとられた一輪は幸せなんだ、と思うことにしました。でも男性の利用者さんからお話しを聞いたばかりなので、どうしたらいいのでしょう!!
一周して戻って来られた男性の利用者さんに、何故か花が無くなっていることをお伝えすると、残念そうに「たった一本強く咲いていたのだから来年も花を咲かせてくれるだろう。自然の力は強いから心配しないで来年を楽しみにしましょう」と励ましてくださいました。
一輪の花でも、そこに自分の「何か」、「動かされる何か」をみることができるのですね。
朝30分の出来事でしたがたくさんのことを教えていただきました。私は 愛おしいと想う心を大切にしたいと思います。
あなたなら一輪のコスモスはどう映りますか?




京都老人福祉協会
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