
社会福祉法人 京都老人福祉協会は、昭和32年6月設立された長い歴史のある法人です。
京都市伏見区(深草・醍醐地域含む)内に19拠点の事業所置き、高齢者介護、障がい福祉、保育事業などの福祉サービスを展開しています。
京都老人福祉協会のサービス
京都老人福祉協会では高齢者向けサービスをはじめ、障がい者向けサービス、児童向けサービスと多岐に渡る福祉事業を展開しています。
高齢者向けサービス
介護予防からはじまり看取りまで幅広いステージでのサービスを行っています。
昭和32年京都老人福祉協会は、戦争等で身寄りを失った高齢者に住いと安心を提供する施設としてスタートしました。
その後大きく進んだ高齢化による介護ニーズに応えるために特別養護老人ホームや短期入所へと道を進め、介護保険が始まる2000年には在宅介護を応援する事業者として伏見全域での総合的な事業運営を行うようになりました。
住み慣れた地域で暮らし続けられる地域包括ケアの時代に応える事を目指し、これからも地域に貢献します。
高齢者向けのサービスは、これまで老人ホームと呼ばれる「看取り型」のものでした。しかし、時代は移り変わり、「居宅・訪問型」のニーズが高まっています。
当協会では、いち早くそのサービス確立に取り組んできました。伏見にお住まい方々が、何を必要とされているのかを素早く察知し、進化し続けて参ります。
障がい者向けサービス
障がいがあってもなくても地域の中で生き生きと参画していける社会を目指しています。
ホームヘルパー等の暮らしを支えるサービスのほか、就労支援、発達の保障などいろいろな課題に取り組んでいます。
障がい者を一方的に弱者として保護して行く福祉サービスではなく、同じ生活者の視点から当たり前の暮らしが保障できるノーマライゼーションの立場を取ります。
優しい組織、優しい社会を目指す私たちに取って障がいを持っていても一緒に働く仲間は頼もしい隣人なのです。
児童向けサービス
日本の課題は高齢化と少子化が同時に進行している事です。高齢化への備えと少子化をくい止める事業は表裏一体だと考えます。
保育事業は2015年4月から幼保連携型認定こども園として新たな一歩を踏み出しました。
子育てを社会全体で見守って行く「子ども子育て新制度」にいち早くこたえ、家庭にいる子どもと親の支援や学童期の児童へもサービスを進めて行きます。また障がいを持った子どもたちへの育ちへも積極的に関わります。
こども園での統合保育、就学前の気になる子どもへの療育事業、学童期の子どもへの放課後保障やれる事やりたい事はまだまだいっぱいあります。
土・水・太陽そして緑とのふれあいを元に「原体験」の大切さを保育の柱とし、さまざまな体験を通して生きる力、豊かな心、健やかな育ちを育む保育を実行しております。
地域におけるすべての子育て家庭を対象に、保護者が働いている、いないに関わらず、教育・保育を一体的に行っていきます。
法人理念

尊厳 ~尊厳を持った質の高い生活を支えられる~
私たちがこの10年の間の社会状況から学び、課題として捉えなおした「福祉のあるべき姿」。それを実際の形にしようという動きは、すでに始まっています。昨年はご存知のように、ワークパートナー「YUI」の開設やデイサービス・保育園・障がい児放課後デイを複合させた「藤森センター」が始動しました。これらの展開は「地域の中でのあんしん」ということを、一つの形に実現したものと受け取っていただいてよいと思います。
そしてその上で、誰もが地域の中で「QOL」をできる限り維持し続けられること。これは「尊厳」という理念につながっていきます。尊厳とは、その人らしさを保つこと。その人にとって尊重されるべきこれまでの生き方を大切にしてあげられること。「いつも眺めていた中庭を見ながら過ごしたい」と願う方に、どうすればその思いを満たしてもらえるのか。それを支える社会的なアプローチを、福祉の側から知恵を絞り、実践していこうというのがこの理念の趣旨です。
信頼 ~誰もがあんしんして暮らし続けられる地域社会を創る~
少子高齢化がかつてないペースで進む日本。この時代だからこそ、私たちには、新たな知恵が求められています。「不安があるから施設に入る」—その受け皿を提供するのは当面の課題です。しかしそこに止まるのではなく、さらにその先を見ていくべきです。例えば、大規模な施設に頼らずに「地域の中であんしんして暮らすにはどうすればよいか」というテーマに正面から向き合うこと。今いる地域の中で不安なく暮らせるなら、ご本人の生活の質も維持することができるでしょう。
そこに思いを巡らせていくと、克服すべき課題は、特定の人だけのものではなく、もはや地域全体に共通する問題になっていることがわかってきます。高齢者だけでなく、児童や障がいを持つ方や子育て中のお母さんや悩める若者、そんな「誰も」があんしんできる地域づくりが、いま必要です。そういった取組みを、私たちならではの「押し付けがましくない福祉」という考え方で、地域からの信頼をより醸成していくこと。それがこれからの京老の使命であると考えています。
共同 ~地域社会と連携し信頼される法人・職員となる~
社会福祉法人とは、地域の中で生きていくことが宿命付けられている存在です。私たちはこれからも伏見の中で活動していきます。当然のことですが、地域に立脚した事業は、地域から信頼されないと、やるべきことも容易にはなし得ないものです。法人だけでどんなに頑張ろうと、地域の皆さんのご協力なくしては成就できないことはたくさんあります。私たちには、多くの方に味方になってもらい、応援してもらえるようになることが求められています。それだけに私たちは、短期的な収益性を追求するものではありません。事業活動から生み出される利益とは、第一に「地域からの信頼」であると考えてください。
私たちは、ここ伏見の地において、古くからの活動実績を持ち、一定の信頼を得、地域になくてはならない「共に生きる」存在であり続けたいと思っています。それが、伏見の福祉にとってもよい状況を生み出すことになることを願ってやみません。
先駆 ~社会の要請に応え、福祉の発展に寄与する~
福祉の側から独創的な知恵を出していくこと、新しいものを作っていくということは、決して楽な道ではなく、時には社会を変えていくことになるかもしれません。私たちはとかく現行制度の枠内で、物事を発想しがちです。しかし、「これではまかなえないよな」と思える事象があれば、それは制度が現実に対応しきれていないのかもしれません。現行の制度に懐疑的になれと言っているのではありません。大切なのは「今ある課題を解決するために何か必要か」を見きわめること。そしてそこからあるべきサービスを創り込んでいくこと。正しい方向を向いていれば、制度は後からついてくるはずです。制度に合わせて人の暮らしを変えるのではなく、社会の要請に応える福祉的ニーズを読み解き、こちらからいち早く提案していきたい。そのような意志を持つ私たちは、「先見性」を大切にしたいと強く願っています。
またさらなる10年後、制度がどのように変わっていくのか。私たちは先駆者として、そのことに大いに関心を持つべきなのです。
沿革
昭和32年6月、京都市社会福祉協議会が中心となり、京都市の指導援助を得て社会福祉法人京都老人福祉協会を設立。
生活保護法による養老施設京都老人ホームを建設、同年7月1日に許可を受けて以降、下記の変遷を経て今日に至っています。
昭和32年 | 7月 | 施設許可 |
昭和38年 | 8月 | 老人福祉法により養護老人ホームとなる |
昭和54年 | 7月 | 特別養護老人ホーム 事業開始 |
昭和55年 | 11月 | 短期入所 事業開始 |
昭和61年 | 8月 | 訪問入浴サービス事業 開始 |
平成4年 | 4月 | デイサービス 事業開始 在宅介護支援センター 事業開始 |
平成8年 | 10月 | 配食サービス 事業開始 ホームヘルプ 事業開始 |
平成9年 | 12月 | 春日丘センター 運営委託 |
平成11年 | 5月 | 東高瀬川センター 運営委託 |
12月 | 24時間ホームヘルプ 事業開始 | |
平成12年 | 1月 | ヘルパー2級養成 事業開始 |
2月 | 介護情報センターおおてすじ 開設 | |
4月 | 訪問看護 事業開始 | |
平成13年 | 5月 | 深草センターほっこり 開設 |
平成14年 | 6月 | 醍醐の家ほっこり 開設 認知症高齢者グループホーム 事業開始 |
平成15年 | 4月 | 障害者支援費制度訪問介護 事業開始 |
平成16年 | 5月 | 精神障害者ホームヘルパー育成 事業開始 |
平成18年 | 4月 | まちかど相談スポット北部 開設 京都市深草・北部地域包括支援センター 設置 予防推進センター 設置 障害者支援センター 設置 京都市東高瀬川地域包括支援センター 設置 |
6月 | 板橋の町家ほっこり 開設 小規模多機能型居宅介護 事業開始 和喫茶さくら 開設 | |
平成19年 | 4月 | おぐりすセンター 開設 伏見センター 開設 認知症対応型通所介護 事業開始 |
5月 | 稲荷の家ほっこり 開設 | |
10月 | 京都市子育て支援活動いきいきセンター事業 開始 | |
12月 | あんしんサポート伏見 開設 夜間対応型訪問介護 開始 | |
平成21年 | 4月 | まちかど相談スポット中部 開設 京都市深草・中部地域包括支援センター 設置 |
5月 | 小栗栖の家ほっこり 開設 地域密着型特別養護老人ホーム 事業開始 サービス付き高齢者向け住宅 事業開始 | |
10月 | うづら保育園 事業運営継承 | |
平成23年 | 2月 | 地域支援事業 開始 |
平成24年 | 3月 | 墨染つどいの広場ほっこり 開設 |
平成25年 | 1月 | 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 事業開始 |
4月 | 京都市児童療育センター「なないろ」 設置 | |
10月 | さくらハウス板橋 開設 | |
平成26年 | 4月 | 藤森センターほっこり 開設 放課後等デイサービス 開始 第二うづら保育園 分園 |
5月 | ワークパートナーYUI 開設 就労継続支援A型 開始 | |
平成27年 | 4月 | 京都市深草・南部地域包括支援センター 設置 認定こども園 うづらこども園 認可 |
平成30年 | 4月 | さくらハウス七瀬川 開設 |
7月 | さくらハウス醍醐 開設 | |
平成31年 | 2月 | 鷹匠の家ほっこり 開設 |
令和元年 | 6月 | 墨染まちとくらしセンター 開設 看護小規模多機能型居宅介護 開始 企業主導型保育事業 開始 |
令和2年 | 10月 | おぐりすセンター 閉鎖 |
令和4年 | 3月 | 伏見センター 閉鎖 |