失敗しても大丈夫! @なないろ
8月も後半になり、京都の厳しい暑さが少し和らいできましたね
保育園・幼稚園の中には、もうすぐ運動会、というところも多く、
毎日の園生活に少し変化が見られるようになるかもしれません。
なないろではいつもと変わらず、子どもたちと楽しく
ほっこりした気持ちで過ごしたいと思います
最近、なないろで良く取り入れている「ぷにぷにボール」。
最初は固い小さな粒ですが、水に入れてしばらくたつと、
タピオカのような大きさ・感触のボールになります。
これを使って感触遊びをしたり、風船にボールを入れて遊んだりしています。
先日、ぷにぷにボールを風船に入れて職員が風船の口を結ぼうとしたとき、
事件は起こりました!!
職員が手を滑らせてしまい、
風船からぷにぷにボールを全部こぼしてしまったのです
「あー!ごめん、先生失敗してしまった、ほんとごめんね」と
その風船を作っていたお子さんに伝えると、「いいよ」と言った後、
ボソッとこんなことを口にしていました。
「先生でも失敗することあるんやな。そんなん初めて見たわ」
そう言って、散らばってしまったぷにぷにボールを黙って集めてくれたのです。
その後、一緒に集めたボールを風船に入れこみ、風船の口を結ぶ場面になり、
「また失敗したらどうしようかな…」と職員が口にすると、
「こぼれたら、また一緒にひろってあげる」と言ってくれました。
職員の方が子どもに励まされた、とっても素敵な場面でした。
子どもたちにとって、大人はある意味絶対的な存在で、
「失敗なんてしない」と思っていることがあるようです。
特に、自分に自信を持つのがなかなか難しいお子さんにとって、
「大人が失敗する」という場面に遭遇することは、とても新鮮だったようです。
失敗すること、負けることが心配で、なかなかチャレンジがしにくいこと、
子どもたちにとってはよくあることです。
そんなとき、
「失敗しても大丈夫」「負けても大丈夫」というしなやかな心、
「失敗しても誰かが助けてくれる」
「負けても一緒に残念がってくれる人がいる」という安心感が
難しいこと、初めてのこと、負けてしまいそうなことに
チャレンジする原動力になります。
なないろでは、運動遊び、感触遊び、クッキングなど、
いろいろな遊びを取り入れています。
難しいこと、初めてのことにドキドキする子どもたちの心に寄り添いながら、
挑戦できたこと、そして、
挑戦できなかったけどそこに向かおうとした気持ちを大切にしています。
「結果だけでなくその過程を見る」
よく聞かれる言葉ですが、まさにそんな感じです。
また、「失敗する→もう一度チャレンジする」というモデルを示すこともあります。
わざとらしいと思われるかもしれませんが、
こんな少しの工夫が子どもたちの安心感につながっていくかなと感じています。
周りの人の失敗にも寛容な気持ちでいられそうな気もします。
「大人になったらそうはいかない」かもしれませんが、
子どものうちくらい、たくさん失敗して、
いろんなこと、乗り越える力をつけていけるといいなと思います