「我慢」ってむずかしい…@なないろ

久しぶりの更新となりました

日中は夏と変わらないような暑い日もありますが、

日が落ちるのも随分と早くなってきました

季節の移り変わりを感じる頃となりましたね

この夏はコロナもあり、思い存分楽しめなかった感じもしますが、

今あるもの、できることで、どんなふうに過ごすのか、

大人も子どもたちも改めて考えさせられた夏だったようにも思います

 

さて、世間は「我慢の夏」だったわけですが、

子どもたちの「我慢」する力は、いったいどのようにして育つのでしょうか?

 

なないろを利用していただいている保護者の皆さんからも

「自分の思うとおりにできないと怒り出す」

「順番を待つことができない」

など、「我慢」と関連しそうなエピソードをお聞きすることがあります。

 

人間は大きく分けて2つの理由で「我慢」をするようです。

一つは、怖いから、我慢する。

「怒られるからやめておこう」というものですね。

もう一つは、人間関係を元にして、我慢する。

「これをすると相手に嫌な思いをさせるから、困らせるから、やめておこう」というものです。

 

ついつい、子どもが言うことを聞かないと、

怒ったり、強い口調で伝えたりして、子どもの行動を制止しようとしてしまいがちです。

それで子どもが言うことも、もちろん多いと思います。

 

しかし、最近の子育ての研究では、こんなことがわかっています。

親が子どもの行動を受容し、適切な足場作りをすることによって、

行動の自律的な制御が促されて いくそうです。

逆に、罰や威圧による子育ては、

自分の行動を制御する力の発達にネガティブな影響がある、

なぜなら、子どもが自ら行動を制御する機会を奪ってしまっているからだそうです。

 

ということは、我慢する心は「怖いから」ではなく、

「人間関係」を元にして育てていく方がよさそうですね

 

子どもたちは、自分が大切にされ、そこから相手も大切にする気持ちが育っていきます。

子どもたちのしたいことに全部沿うことはできないかもしれませんが、

その気持ちに共感することはしていきたいですね。

それが遠回りのようで、本質的な「我慢」のベースになるはず。

 

人間関係を元にした「我慢」を身につけられるよう、

なないろでは、子どもたちのねがいに寄り添いながら、療育をしています

外から押し付けられた「我慢」ではなく、

内から湧き出るような、豊かな「我慢」、

大人も子どももできるといいですね

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